歯科ブログ

離乳食の中期って、どうしたらいいの? その③

子育ての悩みはつきないもの、お母さんはいつも頑張っているものの、壁にぶつかることもあります。
舘村先生の話しの中で、印象に残っているのをご紹介したいと思います。

健常児なのに、小学校に入学したら、給食が食べられなくなったという話です。

身体的、知的発達共に全く問題のない子供が、小学校の給食が食べられなくなり、丸飲みするようになったと言ってきた親子がいたそうです。
固形物は下顎と舌の前後、上下、左右の運動による咀嚼が必要なのに、その子は離乳中期で停止したかのように、前後、上下運動が中心で、左右運動がみられない。
色々話しを聞くと、満期分娩でなく早期に出産し、他の子供より小さいからと、大きく育てなくちゃと頑張った。
母子手帳に書いてある通りの月数に達すると離乳食の段階をあげてきた。
満期分娩の乳児と同じようなタイミングで離乳食の段階をあげると機能の発達が追い付かずに、食べ物の処理が難しいため、丸飲みするようになり、その結果舌の機能の発達が遅れた。
このような子供に対しては、いまの舌の運動の状態を参考にして、どの離乳段階の舌の運動に近いかをみて、離乳中期食の段階まで戻り、舌運動を促すように、食事指導をすると上手くいくことが多いと。
さらに続きます。

なぜ、小学校入学前まで、きづかなかったのだろうか。

お母さんは母子手帳に従って、離乳初期食、離乳中期食、離乳後期食を調理していたつもりだった。
子供が食べれてないと、食器の中で食べ物を潰して、スープなどの液状の食品を混ぜて、物性を低下させていた。
その結果、食べているものの物性は、ドロドロの状態の離乳初期食に戻っていたことになる。
保育園や幼稚園では、保育士などがお母さんと同じように潰して混ぜていたので、摂取できていたが、小学校ではそのように潰して混ぜてという処理は行われないために気づくのが遅くなったというのがこの背景であった。

かわせ歯科医院には、小児矯正でくる子供がたくさんいます。
その子たちの歯並びだけでなく、舌や唇の機能をみると、乳児嚥下の子が多く、丸飲みしてそうな子もたくさんいます。
そのため、矯正治療をする前のもっと早い段階から、機能の発達について母子と関わらなければならないと思い、マタニティ歯科を始めようと思いました。
かわせ歯科医院には女性スタッフがたくさんいます。
子育て中のスタッフもたくさんいます。
そのスタッフたちと日々勉強しながら、子供たちの食べる力の発育を通して、全身の健全な発育を目指しています。
お気軽にご相談ください。

東村山市の歯科・歯医者は かわせ歯科