口呼吸は、どうしてダメなの? その12
以前のブログでも書いたように、歯医者の教科書的には、舌のいい位置というのは、舌の上の面が上あごの天井に密着してる状態です。
そして、ゴックンと飲み込むときには、舌を上あごに押し付ける状態になります。
ところが、舌が上に行かない人がいます。
その代表例が低位舌と言います。
舌が低い位置にあるという意味です。
低位舌の状態というのは、舌が上に行く力が足りない状態なので、歯医者は舌圧が低いかなと考えます。
そして、舌の横の面に、歯の跡がついてる人がいます。
これは、舌が低い位置にあるため、すぐ横の歯の跡がついてる状態です。
これを歯の圧痕と言います。
歯の圧痕は低位舌によってもおこるのですが、舌圧の低下を示す口呼吸のサインでもあります。
それと、舌の上の面が白くなってる人がいますが、あれは舌苔と言います。
厚い舌苔は、舌が低い位置にあり、上あごの天井部分とこすりあう機会がなく、口呼吸のため、乾燥もしていて、細菌が繁殖しやすくなってる状態です。
安静時でも、舌の上の面と上あごの天井の部分とがすれて舌ブラシをかけた状態なら、舌苔は起きません。
厚い舌苔があるようなら、口呼吸をなくすように指導もし、舌ブラシもやりますが、噛み応えのある食事を舌をよく動かして、よく咬んで食べる。
舌の位置を意識するように指導していきます。
低位舌は、舌圧をあげて、舌が上あごに接するポジションにいられるように訓練していきます。
以上のように、口呼吸と低位舌と舌苔はそれぞれ関連し合っているものです。
お互いがお互いの原因と結果になっています。
どれも失くせるようにしていきましょう。