歯科ブログ

歯ぎしりと嚙み合わせ・食べもの

歯ぎしりと嚙み合わせ・食べもの

食事の好き嫌いと歯ぎしりに因果関係はありません。
硬いものが好きな人は歯ぎしりをしやすいということはありませんが、普段歯ぎしりしているなと分かっているから、硬いものばかり偏食することは、顎関節症や他の口腔疾患をまねくリスクになり、注意が必要です。
歯ぎしりや歯牙接触癖などの癖を持つ人は、咀嚼・えん下・会話・呼吸などの生活上必要な機能以外にも、歯や顎関節がオーバーワークしています。
いつか、歯や顎関節にかかった負担の緩和が、その人の許容力を超えた時、なんらかの障害がでてしまいます。
許容力は、年々下がっていくため、高齢者においては、とりわけ注意が必要です。

また、歯ぎしりをしている人は、口の周りの筋肉が発達していることが多いので、必要以上に強い力で咀嚼しがちです。
なので歯ぎしりしている人の歯は、強い噛む力・摩擦力を日常的にうけて、ダメージを被り、傷んでしまっています。
それなのに、スルメ・硬いおせんべいなどをよく食べていると、負荷が上乗せされてしまい、歯の咬耗(すり減った状態)・知覚過敏・歯の破損・つめものの破損・顎関節症などのリスクが高まります。

最近、歯や口と全身の健康との関連性が一般的にも広く知られるようになり、よく噛んで食べることの重要性が見直されてきていますが、それは単に噛む回数を増やしたり、必要以上に力を入れて噛めば良いということではありません。

  • 噛む瞬間に力を入れすぎない
  • 噛む回数は、1口につき30回を目安にする
  • 片側だけで咀嚼をしない
  • 時間をかけて、味わいながらゆっくり食べる

などを意識して、正しい噛み方を心掛けましょう。
意識的に噛む力をコントロールできる日中は、できるだけ歯や顎関節に余計な負担をかけないように気をつけましょう。
栄養的にも、硬いものばかりではなく、様々な食材をバランスよく食べることが健康のために極めて大切です。

東村山市の歯科・歯医者は かわせ歯科