歯科ブログ

口呼吸は、どうしてダメなの? その14

口呼吸と鼻呼吸とでは、舌の動きによる圧力に違いがでて、それが歯列不正につながるお話をしました。
今回は、呼吸の仕方で、学校の成績が違うということについて、触れてみたいと思います。

鼻呼吸をしていると、鼻の天井部分に呼吸の刺激を感じ取るところがあって、呼吸のたびに脳へ信号が送られるそうです。
この信号は脳の記憶に関与する部分に伝えられるそうで、鼻呼吸してるか、口呼吸してるかが、記憶、学習の能力に影響をするそうです。

小川先生らによると、鼻づまりによって口呼吸をしていると、鼻呼吸をしている人と比べて、血液中に酸素を取り込む割合が減り、記憶に関与する脳の海馬の神経の細胞の数が少なくなっていたことがわかりました。
そして、口呼吸をしていると、短期の記憶、長期の記憶ともに、鼻呼吸の人より、低下していたとのことです。

別のブラジルの研究では、成績の悪いこどもは、学習に問題のない子に比べて、扁桃腺が大きく、口呼吸しているそうです。
扁桃腺が大きいと、空気の通り道が狭くなるので、鼻からの呼吸はしにくく、確かに口呼吸になりやすいです。

また別の研究で、平均年齢9歳の口呼吸してる子供と、鼻呼吸している子供を比較したら、読解力と計算能力において、口呼吸の子供のほうが劣っていたとのことです。

以上のように、呼吸の仕方により、記憶、読解などの学習能力に差がでてくるなんて、びっくりですね。
やはり、口呼吸はやめたいですね。
次回は別の影響について、お話ししたいと思います。

東村山市の歯科・歯医者は かわせ歯科