歯科ブログ

口呼吸は、どうしてダメなの? その4

前回は、鼻がつくる一酸化窒素について、述べました。
これがあるから、体は酸素を多く取り込めるようになるということでした。
今回は、鼻呼吸と口呼吸の違いについて、お話したいと思います。

みらいクリニックの今井先生によると、口呼吸は、浅く早い呼吸で、1分間に15回の呼吸で、換気量は3,750ml、鼻呼吸の場合は1分間に12回で4,200mlで、口呼吸の方が1分間に450ml少なくなるということです。
呼吸する回数は多いのに、実際の換気量が少ないというのは、とても非効率です。

別の研究を紹介します。

鼻呼吸のグループと、口呼吸のグループを比較してみました。
すると、二つのグループに、唾液の量、唾液の緩衝能に差はありませんでした。
緩衝能というと、難しいですね。
お口の中は、いろいろな食べ物、飲み物が入ってきます。
それにより、お口の中の酸性、アルカリ性の状態が変わるのですが、多くの場合、食事をするとお口の中は酸性に傾きます。
酸性のままだと、歯が溶けやすいくむし歯ができるようになります。
が、しかし唾液には酸性に傾いた状態を中性に戻す作用があります。
この作用のことを緩衝能と言います。
鼻で呼吸をする場合と、口で呼吸をする場合とで、唾液が持つ緩衝能には差が出なかったということです。

次に、お口の菌の状態を見ると、口呼吸のグループは、お口のクリーニングをしていても、ホームケアをしていても、菌の数が増えました。
具体的には、ミュータンス菌、ラクトバシラス菌が増えて、歯垢の付き具合を見るプラークスコアが増えました。
つまり、口呼吸の方が、歯垢がおおく、菌も多いという結果でした。

歯医者から見ると、この結果は、口呼吸の場合、むし歯、歯周病が起こりやすく、菌が体に回っておきる全身疾患にかかりやすいと考えます。
良くないですよね。
これらの結果からも、鼻呼吸の方がいいと思います。

東村山市の歯科・歯医者は かわせ歯科