歯科ブログ

お子様は食べ物を丸呑みしてませんか?

これまで多くのお子様を診療してきました。
虫歯がある子や、お母さんが検診して欲しいと言って連れてくる子、あるいは転んでぶつけた、切ったという外傷の子など。
色々な患者様がいますが、最近は虫歯がある・ないと言った形態の問題だけではなく、咀嚼・嚥下・発音などの口腔機能の問題も診ることが多くなりました。

口腔機能発達不全症って、聞いたことありますか?

2018年に新たに認定され、保険診療に取り入れられた新しい病名です。

これは、成長発育段階で身に付けるはずの『咀嚼』『嚥下』『発音』などの口腔機能が身に付かず、その後の生活で不都合が起きている状態です。

これを放置せず機能を身に付けさせようという取り組みが始まりました。
日常の子育てで、やることがいっぱいある中、夫婦共働きが当たり前の時代では、口の機能の問題までは見てられないだろうと、推察しております。

お子様は大丈夫ですか?

頬っぺたをいっぱいに膨らませて、モリモリ食べている姿を見ると、親御様としては『かわいいなぁ』と、愛情が湧き出てきていることと思います。
がっしかし!!
そういうお子様は注意です。
丸呑みしているかもしれません。

よーく観察してください。
お子様はご飯を食べているとき、噛んでいますか。
咀嚼と言いますが、前歯でかみ切り、奥歯で磨り潰して、ドロドロの状態にし、ゴックンします。
この一連の流れを咀嚼・嚥下と言います。
よく噛んでいると、呑み込むまでにそれなりの時間が必要です。
飲み込むまでの時間が短いのは、ドロドロの状態までよく噛まずに呑んでいるということです。
『早食い』つまり、『丸呑み』しているということです。

丸呑みで一番のリスクは窒息

東京消防庁の報告では、子供が窒息で救急車に運ばれるのは、年間に1,000人いるそうです。
日本小児科学会によると、子供の窒息の原因は、子供の機能の問題と食品の問題の2つをあげています。
かわいいお子様が悲しい事故に遭わないよう、発達段階毎に身に付ける機能を獲得していけるようになりたいものです。

かわせ歯科では、口腔機能発達不全症のチェックを行い、機能のトレーニングの指導を行っております。
お気軽にご相談ください。

東村山市の歯科・歯医者は かわせ歯科