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入れ歯について

口腔内チェック方法

入れ歯の口腔内チェック

外した入れ歯には、色々な情報を教えてくれる手掛かりが沢山あります。

注目するのは、汚れている部分の食べ残しなどが付着しているところはありませんか?
いつも同じ場所が汚れているようなら要注意。


その理由の一つは、咀嚼(そしゃく)・嚥下(えんげ)機能の衰えです。
咬む力や舌、頬の機能が衰えてきているかもしれません。

もう一つは、入れ歯の不具合
入れ歯に傷がついたり、ヒビが入り、そこに食べかすが溜まってしまいます。
口の機能には問題がないのに、入れ歯が汚れているときは、入れ歯の不具合かもしれません。

外した後の粘膜チェック

入れ歯を外した後、入れ歯と接していた粘膜の状態をしっかりチェックしましょう。
入れ歯と接している粘膜はダメージを受けやすいです。

合わない入れ歯が粘膜を刺激することで出来る口内炎。
痛くてつらい口内炎も入れ歯を調整すれば、解消することが良くあります。

また、粘膜に白い小さなブツブツがついているようなら要注意。
カンジタ症になっているかもしれません。
口腔ケアの見直しが必要です。

粘膜にプラークや食べかすが付着していることが多く感じられる際は、入れ歯と粘膜に隙間がある場合があります。
その様な場合は、一度専門医に相談しましょう。

総入れ歯の着脱方法

入れ歯の着脱は、本人以外は力の加減が分かりにくいものです。
出来る方には、自分でやってもらうのが基本です。
自分で出来ない場合は、次のことに気を付けましょう。

総入れ歯は、上あごの入れ歯から着けると言われていますが、これは絶対ではありません。
着けやすい方からつけましょう。

口を大きく開けてもらっても、横にしたままでは入りません。
入れ歯を斜めにし、回しながら口の中に入れるようにします。

麻痺のある方は、麻痺側から入れをつけるようにするとスムーズに入りやすいでしょう。

外す際には、上下とも奥歯に空気が入るようにし、奥歯側から外すようにします。

総入れ歯のお手入れ方法

入れ歯専用ブラシ

総入れ歯のお手入れには、入れ歯専用ブラシ・洗面器・スポンジもしくはガーゼがあると便利です。

まずは洗面器に水を張り、滑りや食べかすを洗い流します。
ここで専用ブラシを使うと、より綺麗になります。
歯磨き粉は使用してはいけません。
歯磨き粉に含まれいる研磨剤が入れ歯を傷つけてしまうからです。

粘膜が接する部分には、スポンジかガーゼで優しく洗いましょう。

最後に水洗いをしてお手入れ完了です。

部分入れ歯の着脱方法

部分入れ歯

総入れ歯に比べると部分入れ歯の着脱は簡単に思われますが、いくつかのポイントに気を付けましょう。

  • 入れ歯の方向や金具の位置を間違えないようしましょう。
  • 間違った着け方をすると、歯肉や頬の粘膜を傷つける危険性があります。
  • 装着後、歯で押し込もうとすると、入れ歯の金具を傷めてしまうだけでなく、他の歯や歯肉にも負担がかかります。
  • 正しい位置に装着したら、指でしっかりと押し込むようにしましょう。
  • 外す際は、金具にしっかりと指をかけ、取り外すようにしょましょう。
  • 小さな部分入れ歯は、誤飲に気を付けましょう。

部分入れ歯のお手入れ方法

優しく丁寧に追う使うことが大切です。
金属のバネ部分を持つと曲がったり、折れたりする場合があります。
部分入れ歯を持つ時は、バネ以外の部分を持つようにしましょう。
さっと水洗いをし、全体のヌメリや食べかすを洗い流します。
その後、専用ブラシで磨きます。
歯や歯肉部には大き目なブラシ。
バネの部分には小さめのブラシで磨くのが良いでしょう。
この時に歯磨き粉は使用してはいけません。
歯磨き粉内に研磨剤の成分が入れ歯を傷つけるためです。
最後にしっかり水洗いし、終了です。


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